完全な品質管理

 私が蔵元さんとお付き合いを始める前には必ずその蔵の純米酒を利き酒します。まず、ちゃんと酸があって薄っぺらでないお酒が条件です。普通の純米酒が上手に出来ている蔵は間違いありません。その上で蔵元さんの考えを伺って、あと何年このお酒を造り続けていくことが出来るかなど推察します。さらに経営者として蔵人に任せきりにせず、どこまで把握しているかということを見ます。
どんなお酒を取り扱うかということよりどんな蔵元さんとお付き合いするかの方がはるかに重要なことなのです。
 そういう意味で私のお付き合いしている蔵元さんは小さくてあまり有名でない蔵元さんがほとんどです。しかし小さいからこそ、製造、管理、出荷に至る一連の作業や状況が把握できているのです。そんな蔵元さんが造った大切なお酒を扱っている以上私としても細心の注意を払わなければなりません。それが徹底した品質管理です。リーチインクーラーとプレハブ冷蔵庫で+5度、+-0度、-2度、-5度というそれぞれのお酒に合わせた温度帯で熟成させています。
 熟成こそが日本酒の小売店に出来る最大のポイントです。この善し悪しによってお酒の評価もずいぶん変わってきます。出来るだけそのお酒の真価が発揮できた時に飲んでいただきたいと思っています。それが出来るのが専門店なのです。